mmaresuke’s blog

コロナに罹患し、療養施設に入所した体験などを書いています。

役員に個室って必要?

職場に「監事」という役員が二人います。

年配の男性と女性が一人づつ。女性の監事はほぼ毎日来ますが、男性の監事は遠方在住のため、たまにしか来ません。

わざわざ遠方の人で専門家でもない(元研究者)人を毎回新幹線代、宿泊費、タクシー代まで負担して任命し続ける理由は正直???なのですが、主に税金で運営されており、費用対効果という概念が乏しい職場のため気が付きません。。。いや、気が付いていても波風立てるのを嫌うので、言えない雰囲気があります。

さて、役員待遇の人がまた増える(これも無駄ですが、、)というので執務室(個室)を新たに措置せよと上からの指示がありました。ただ部屋が足りません。

そのため監事には各一部屋づつ措置していますが、遠方の監事はほとんど来ないため、監事室は2人で1つあればいいのではと提案したところ、上司の

「鍵がかかる部屋で、男性と女性が一緒というのは適切でない。やはり一人一人個室が必要だ」との一言で却下。。。

監事って2人とも70近いよね???「適切でないこと」が起きる可能性は限りなく0なはずなのに。。つまり、上司の頭の中には

『役員には一人一人個室を用意しなければならない』

という固定概念があるようです。

うちの職場は部長以上には個室が措置されています。個室には立派な本棚や木製の役員机、革張りの椅子にミーティングテーブル一式という具合でいかにもといった部屋づくりです。

ただ、本棚は飾り物みたいな本ばかりで、正直全部使っている気配はありません。ミーティングテーブルだってそんなにいるのか?という感じ。正直個室である必要性がないのです。

むしろウチの部長なんかは個室にいるから、現場の状況がわかっていません。費用対効果をどう上げるべきか、財務状況を良くするかといった俯瞰的な視野に立った業務はしてくれません。一方で、文書のテニヲハばかり指摘する、それがお仕事になっています。

ペーパーレスが進み、本で調べない時代、机を固定化しないフリーアドレスやレンタル、シェアオフィス、テレワークが進む現在。いつまで国など公的機関はこんな無駄な体制をし続けるのでしょう。。

オフィスが賃貸ならこんな無駄はしなのか、と思いましたが、以前勤めていた独法も超一等地のビル1階を全て書庫としてましたし、、、

やはり「税金」で運営されていると費用対効果の意識がほぼ0になります。この20年、日本が国際的競争力を失ってきたのはこういう古い体質、価値観、方法が支配していることにあると思います。

残念ながら、50代以上の今の上の方の多くがその固定概念から離れることが出来ていません。また聞く耳を持ちません。

この現状をみると、日本は今後も益々競争力を失うのだろうなと思うばかりです。